梅毒

目次

先天梅毒

 先天梅毒はその発症時期により、胎児梅毒、乳児梅毒(早発性先天梅毒)、遅発性先天梅毒にわけられます。
 胎児梅毒は、胎児の流産・早産や死産の原因になります。
 乳児梅毒(早発性先天梅毒)では、生後1ヶ月位に、鼻炎、皮膚の発疹、骨病変(骨軟骨炎、骨膜炎など)、肝脾腫、リンパ節の腫れなどが現れます。
 遅発性先天梅毒では、学童、思春期に、骨、皮膚、粘膜、内臓の病変が現れます。ハッチンソン3徴候(ハッチンソン歯、角膜実質炎、内耳性難聴)が有名ですが、実際見られることは少ないとされています。
 治療は、ペニシリン系あるいはセフェム系抗菌薬の投与で行われます。

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妊婦と梅毒

 妊婦における梅毒も、症状は一般の梅毒とかわりませんが、梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)の経胎盤感染により新生児に先天梅毒起きることが問題になります。
 先天梅毒児出生予防には、迅速な診断と治療が重要です。

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治療

 梅毒の病原体であるトレポネーマには、ペニシリンが著効を示し、耐性獲得は認められていません。そのため、ペニシリンが第1選択薬で、内服により投薬されます。
 治療期間は早期梅毒で4週間、晩期梅毒で8週間程度です。

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診断

 感染機会があり、梅毒疹が存在すれば梅毒が疑われ、病巣から梅毒トレポネーマを検出することで確定診断は行われます。
 梅毒トレポネーマの検出は、硬性下疳、粘膜疹、扁平コンジロームからの漿液の鏡検(染色あるいは蛍光抗体を用いることもあります)で行われますが、症状のない潜伏梅毒の場合には、梅毒血清反応検査が行われます。
 梅毒血清検査は、STSと呼ばれるリン脂質を抗原とする方法、およびTPHAなど梅毒トレポネーマ菌体もしくは菌体成分を抗原とする方法を組み合わせて定性検査を行い、陽性であれば定量検査を行います。

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2期梅毒の症状

 感染後3ヶ月ごろから、梅毒トレポネーマが血行性に全身に拡がり2期梅毒が生じます。
 梅毒性バラ疹、丘疹、膿疱が全身性に認められますが、特にバラ疹では掌蹠(手のひら、足裏)で多く認められます。また陰嚢、陰唇、肛門周囲など擦過部位に扁平コンジロームが、口腔内、特に咽頭部に粘膜疹が認められ、頭髪が不均一に抜ける梅毒性脱毛もみられます。
 これらの症状は数週から数ヶ月で消失します。

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1期梅毒の症状

 梅毒トレポネーマの感染から3週間後ごろに、感染局部に初期硬結が発生し、すみやかに硬性下疳と呼ばれる潰瘍に進展します。
 男性では、亀頭冠状部、包皮内板に、女性では小陰唇、陰唇後連、子宮頸部に多く発症し、無痛性横痃と呼ばれるリンパ節腫脹の併発が多く認められます。
 これらの病変は数週間で消失しますが、瘢痕は数ヶ月残存します。

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梅毒

 梅毒は、梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)の感染による慢性の全身性性感染症です。
 症状のある顕性梅毒と症状のない潜伏梅毒がありますが、臨床的には献血、集団検診などで偶然発見される潜伏梅毒が多く認められます。
 また、感染力のある初期の2年間を早期梅毒、それ以降を晩期梅毒と呼んでいます。早期梅毒は特有の梅毒疹がみられる早期顕症梅毒(1期梅毒、2期梅毒)と早期潜伏梅毒があります。

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