膣トリコモナス

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トリコモナス感染症

 トリコモナス感染症はトリコモナス原虫による感染症です。トリコモナス原虫では、膣トリコモナス、腸トリコモナス、口腔トリコモナスが知られており、それぞれ感染部位に特異的な性質を持っています。生殖器に感染し明らかな病原性を示すのは膣トリコモナスだけです。

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治療

 トリコモナス感染症は性感染症でありピンポン感染を起こすことから、パートナーとともに治療することが必要です。
 トリコモナス感染症の治療には5-ニトロイミダゾール系薬剤(メトロニダゾールなど)が用いられます。
 男性ではトリコモナスは前立腺にも存在するため経口投与が行われます。
 女性の場合、膣症状の早期軽減のため膣座薬による局所療法が併用されることもありますが、尿路感染の可能性があるため経口投与が必要です。
 しかし、妊婦では胎盤を通じた胎児への薬剤移行が認められるため経口投与は避けられ、治療は膣座薬による局所療法のみで行われます。
 治癒判定は自覚症状の消失、トリコモナス原虫の消失の確認でなされます。

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診断 

 女性の臨床症状は、悪臭の強い帯下、膣の発赤などで、多くは膣分泌物を鏡検するとトリコモナス原虫が運動しているのが確認できます。また培養検査が行われることもあり、最近ではPCR法による検査も行われるようになってきています。
 男性の尿道炎では、膿汁や尿沈渣を用いた鏡検、あるいは培養検査が行われます。

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症状

 男性に比べ女性のトリコモナス感染症の症状は非常に多様です。
 無症候性感染者も多く認められますが、その1/3は6ヶ月以内に症候性になるといわれており、発症すると泡状の悪臭の強い帯下増加と外陰、膣の刺激感、痒みが生じます。
 膣トリコモナスでは、トリコモナスの単独感染よりも、その他の細菌(臭いの原因となる嫌気性菌、大腸菌など)が増殖した混合感染の形態をとることが一般的です。
 膣炎としての症状は以上のようなものですが、トリコモナス感染症は、子宮頸部悪性腫瘍、HIV感染、骨盤内感染症(PID)、妊娠経過との関連も報告されています。
 一方男性では、尿道炎症状を発症しますが無症候のことが多いとされています。

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膣トリコモナス

 膣トリコモナスは性感染症の中でも一般的な疾患で、典型的なパートナー間のピンポン感染を起こしますが、女性のほうが症状が強くでます。一方、感染者の年齢層は他の性感染症とは異なり若者だけでなく非常に幅広いのが特徴です。
 感染は性交によることが主ですが、衣服やタオルあるいは便器や浴槽を通じた感染も認められます。また妊婦から新生児への垂直感染も認められます。

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