肝炎

目次

E型肝炎の診断

 E型肝炎の診断は、HEV抗体の検出で行われますが、急性期にはIgM型HEV抗体の検出が有用です。またPCR法による血中のHEV RNAの測定が用いられることもあります。 

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E型肝炎の症状

 E型肝炎の症状は、A型肝炎と類似していて急性に黄疸が出現しますが、慢性化することはありません。
 死亡率は0.2-4%で、妊娠後期に感染した場合、10-20%が劇症肝炎に移行するといわれています。

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E型肝炎ウイルス(HEV)の感染経路

 E型肝炎ウイルス(HEV)は経口感染の非A非B型肝炎の大部分を占め、感染経路は、汚染された水、生食の食物からの経口感染、あるいは感染者の糞便からの経口感染が報告されています。
 A型肝炎ウイルス(HAV)と同様の感染経路ですが、糞便中へウイルスが排泄される期間はHAVより長く、また飼育動物にも感染しているため、養豚業者にも感染例が多数報告されています。
 現状では性感染症としての感染例の報告はありませんが、HAVと感染経路が同じため、同様の性行為による感染が起こる可能性があります。

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A型肝炎ウイルス(HAV)感染の予防

 HAV感染予防には、HAワクチンの接種が有効です。ワクチンによるHA抗体獲得率は、3回の接種で5年後でもほぼ100%を示します。

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A型肝炎の治療

 通常は特別な治療をしなくても、ほとんど3ヶ月以内で治癒します。胆汁うっ帯を起こした場合はステロイドの投与が必要になります。
 A型肝炎の劇症化はB型肝炎と比較するとかなり少なく、予後も良好です。

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A型肝炎の診断

 A型肝炎は、血清中にIgM型HA抗体を検出することで診断されます。
 HA抗体反応は、感染初期でも、感染後時間が経過した場合でも陽性を示すため、HA抗体のみでA型肝炎の診断をする場合、時期をおいて再検査し、抗体価の上昇を確認する必要があります。

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A型肝炎の症状

 A型急性肝炎の症状は、発熱、および食欲不振、悪心、嘔吐などの消化器症状、全身倦怠感、黄疸で、B型、C型と比べて38℃以上の発熱を示す場合が多くみられます。症状は慢性化することはありません。

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A型肝炎ウイルス(HAV)の感染経路

 A型肝炎ウイルス(HAV)は、感染者の糞便中に排出されたHAVが何らかの媒介体を通して未感染者の口に入ることで感染します(経口感染)。そのため一般には性感染症としては認められていませんが、男性同性愛者間では性行為の一種(口腔、肛門性交)により感染が生じることから性感染症にも分類されます。

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肝 炎

 現在、肝炎ウイルスはA型肝炎ウイルス(HAV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、D型肝炎ウイルス(HDV)、E型肝炎ウイルス(HEV)、G型肝炎ウイルス(HGV)の6種類が認められています。
 しかしHDVは日本ではほとんど認められません。

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B型肝炎の一過性感染

 B型肝炎の一過性感染には不顕性感染と急性肝炎を発症する場合とがあり、80%が不顕性感染となります。
 急性肝炎では、黄疸、発熱、消化器症状、倦怠感などがみられますが、B型急性肝炎の患者の5-30%が性行為による感染とされており、性行為の頻度が高い場合、また梅毒などで粘膜に損傷がある場合、感染の危険性が高いと考えられます。

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G型肝炎の治療

 G型肝炎ウイルス(HGV)感染による急性肝炎の場合も、C型肝炎ウイルス(HCV)感染の場合と同様、一般的には安静、食事療法、感庇護剤投与などの対症療法が必要です。
 インターフェロンについてはその効果がはっきりしていません。現在、劇症肝炎以外では特別な追加治療は行われていません。

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G型肝炎の診断

 G型肝炎ウイルス(HGV)感染の診断は、血清中のHGV-RNAの測定で行われます。HGV-RNAが存在し、他の肝炎ウイルスが存在しない場合、HGV感染が疑われます。

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G型肝炎の症状

 急性肝炎、劇症肝炎および慢性肝炎と、G型肝炎ウイルス(HGV)の関連が報告されています。HGV感染ではC型肝炎ウイルス(HCV)感染との重複感染例が多く認められますが、これはHCVとHGVの感染経路が同じであることによると考えられています。

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G型肝炎ウイルス(HGV)の感染経路

 G型肝炎の原因はG型肝炎ウイルス(HGV)です。感染経路は不明な点が多いですが、性行為による感染の可能性も示唆されています。

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C型肝炎の治療

 急性肝炎の場合、一般的には安静、食事療法、肝庇護剤投与などの対症療法で治療は行われます。
 しかし、高率に慢性化することから、2−3ヶ月の経過観察後、慢性化が考えられる場合にはインターフェロンによる治療が行われます。C型肝炎ウイルス(HCV)感染の場合、治療後血清中のHCV-RNAが陰性化すれば治癒したと考えられ、肝機能は正常化し、キャリア化も防止できたと判定されます。

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C型肝炎の診断

 C型肝炎ウイルス(HCV)感染の診断は、血清中のHCV抗体の測定およびHCV-RNAの測定で行われます。HCV抗体価は発症後1-6ヶ月経過した後陽性化します。

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C型肝炎の症状

 急性のC型肝炎ウイルス(HCV)感染の場合、その多くは無症状に経過しますが、急性C型肝炎の場合には、発熱、全身倦怠感、食欲不振が認められ、黄疸を呈することがあります。劇症化あるいは慢性化しなければ治癒します。
 HCV感染は、初感染例の60-80%が慢性化します。HCV感染が慢性化した場合、慢性肝炎から肝硬変へ進展します。また、HCVの慢性感染は肝細胞癌の発症の重要な因子であると考えられています。

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C型肝炎ウイルス(HCV)の感染経路

 C型肝炎の原因はC型肝炎ウイルス(HCV)です。C型肝炎ウイルスは、主として血液を介して感染しますが、母子間および性行為によっても感染することが知られています。性感染の場合、梅毒罹患がある場合にはよりHCVに感染しやすくなります。
 一方、HCV感染では成人でもHCVに感染すると多くが持続感染(キャリアとなる)になることが知られており、またその多くが慢性化することが特徴です。

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B型肝炎ウイルス(HBV)感染の予防

 感染予防対策としては、血液および血液に汚染されたものが他人に付着しないようすることで、入浴、理髪、食器などには特別な配慮は必要ありません。
 またHBVには有効なワクチンができています。HBワクチンの接種は、性行為による感染だけでなく、母児間感染、また保育園内などの水平感染に対しても有効です。

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B型肝炎の治療

 B型肝炎ウイルス(HBV)が成人に感染した場合は、通常慢性化することなく特別な治療をしなくても治癒します。
 慢性化はB型肝炎の5-10%に見られます。慢性化によるB型慢性肝炎の治療は主にインターフェロンの投与により行われます。  
 一方、1-2%は劇症化する例では、近年、生体肝移植が積極的に行われています。

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B型肝炎の診断

 B型肝炎では、潜伏期から陽性を示すHBs抗原(B型肝炎ウイルス表面抗原)の検出によって診断が可能ですが、HBs抗原の出現は過渡的な場合もありうるのでHBs抗原の検出ができなくてもB型肝炎の可能性が完全に排除できません。
 そのためIgM型HBc抗体の検出も行われます。IgM型HBc抗体は潜伏期から陽性となり、症状の改善と共に抗体価は低下しますが、長期間低力価で検出されます。

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B型肝炎の症状

 不顕性感染では、無症状にHBs抗体(B型肝炎ウイルス表面抗原)が検出され、やがて治癒します。
 急性肝炎では潜伏期間の後、黄疸、発熱、消化器症状、倦怠感などがみられます。また、B型肝炎の5-10%が慢性化しB型慢性肝炎となります。一方、1-2%は劇症化する例が認められます。

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B型肝炎ウイルス(HBV)の感染経路

 B型肝炎の原因は、B型肝炎ウイルス(HBV)感染です。
 HBVは、主として輸血、医療行為などで血液を介して感染しますが、ヒトとヒトの密接な接触でも感染します。HBV感染には持続性感染と一過性感染があり、乳幼児ではHBVに感染すると多くが持続感染(キャリアとなる)になります。
 また、一過性感染には不顕性感染と急性肝炎を発症する場合とがあります。

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