男性の淋菌感染症
目次
淋菌性咽頭炎
淋菌は咽頭の円柱上皮にも感染します。
淋菌性咽頭炎は、炎症症状がなく無症状であること、淋菌検出が困難であること、治療に対する抵抗性が淋菌性尿道炎などに比べて高く、尿道炎、子宮頸管炎の治療後にも淋菌が咽頭に残存することがあることが特徴です。
また近年、男性の淋菌性尿道炎のうち咽頭を感染源とするものが急激に増加しています。咽頭を感染源とする淋菌性尿道炎は膣性交によるものと比較して、潜伏期間が長く、炎症の程度は軽度である傾向があります。
薬剤耐性淋菌の増加
薬剤耐性淋菌の増加は、淋菌感染症で最も大きな問題です。淋菌は薬剤耐性を獲得しやすいと考えられ、淋菌の薬剤耐性は多剤耐性となっていることが特に問題になります。
現在、耐性菌が問題になっていないのは、セフェム系薬剤、スペクチノマイシンで、治療にはこれらの使用が推奨されます。用法としては十分量の薬剤を注射により投与し淋菌を確実に除菌する単回投与療法が推奨されています。
男性の淋菌性尿道炎の治療
男性の淋菌性尿道炎の治療は、薬剤耐性淋菌の増加からそれを考慮した抗菌化学療法(耐性菌のみられないまたは少ない抗生物質の投与)でなされます。
投薬法は十分量の薬剤を注射で投与する単回投与療法が推奨されます。
男性の淋菌性尿道炎の診断
男性の淋菌性尿道炎の確定診断は、尿道分泌物や初尿検体からのグラム染色標本の鏡検により行われます(白血球の証明および淋菌の検出)。
また、鏡検では感度が低いため、培養検査や、病原体核酸診断(PCR法、LCR法、DNAプローブ法)が行われる場合も多くあります。
男性の淋菌性尿道炎の症状
排尿時の痛み、外尿道口の発赤や膿性尿道分泌物などが主な症状で、潜伏期間は2-7日間です。
尿道炎のみでは発熱は認められませんが、精巣上体炎を起こすと発熱、悪寒、戦慄などの全身症状と陰嚢の腫大、痛みが認められます。
男性の淋菌性尿道炎の感染
男性の淋菌性尿道炎の感染は、膣性交、口腔性交により生じます。
近年、男性の淋菌性尿道炎患者の感染経路が口腔性交である比率が急激に増加して、半数以上を占めるようになっています。
男性の淋菌感染症の特徴
男性の淋菌感染症としては尿道炎が最も多く見られます。
さらに淋菌が管内性に上行すると精巣上体炎を起こすことがありますがクラミジアが原因となる場合ほど多くはありません。
淋菌感染症
淋菌感染症は、淋菌(Neisseria gonorrhoeae)を原因菌とする性感染症です。淋菌感染により男性は主に尿道炎を起こし、女性は主に子宮頸管炎を起こします。