泌尿器科領域の性感染症

目次

非淋菌性非クラミジア性尿道炎の症状と診断 

 非淋菌性非クラミジア性尿道炎の症状は、クラミジア性尿道炎とほとんど同じであり、また抗菌薬に対する反応もほとんど同じで、同様に治療が行われます。
 診断は、検査により淋菌およびクラミジアの存在がないことを確認することでなされます。

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非淋菌性非クラミジア性尿道炎

 非淋菌性非クラミジア性尿道炎とは、臨床的に性感染症性の尿道炎と診断されながら、原因微生物を特定できない尿道炎のことです。
 男性の性感染症性の尿道炎としては最も多いものですが、原因微生物が特定できないため、不明な部分が多くありますが、ウレアプラズマ、マイコプラズマなどが原因微生物として考えられています。

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クラミジア性尿道炎(性器クラミジア感染症)の診断

 男性の場合、クラミジア検出法としては、初尿を検体としたEIA法やPCR法、LCR法が用いられます。いずれも感度は高いものですが、PCR法やLCR法では偽陽性を示すことがあります。
 また、女性の腹腔内感染の場合、子宮頚管からは診断できないことがあるので、その場合には血清抗体検査を行います。

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女性のクラミジア性尿道炎(性器クラミジア感染症)の症状

 クラミジアは、女性では子宮頸管炎と骨盤内炎症性疾患をひき起こします。クラミジアは性交により感染し、その一部は発症しますが、それ以外は無症候性の保菌者となります。
 女性の性器クラミジア感染症の症状としては、漿液性帯下(膣からの分泌物)、不正性器出血、下腹部痛、膀胱炎症状などがありますが、これらは特異的な症状ではなく、約半数が無症状の無症候性感染者です。
 また妊婦が感染した場合、母子感染の可能性があります。

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男性のクラミジア性尿道炎(性器クラミジア感染症)の症状

 クラミジアは、男性では尿道炎、精巣上体炎をひき起こします。クラミジアは性交により感染し、その一部は発症しますが、それ以外は無症候性の保菌者となります。
 男性のクラミジア性尿道炎の潜伏期間は、感染後1-4週間と淋菌性尿道炎の場合と比較して長く、また症状も軽いものです。尿道分泌物も漿液性または粘液性、排尿痛も軽度で、無症候に近い症例も少なくありません。
一方、クラミジア性精巣上体炎は、細菌性精巣上体炎と比較すると、多くは症状は軽いものです。

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女性の淋菌性尿道炎(淋菌感染症)の症状

 女性の場合、淋菌は性行為により子宮頚管に感染します。感染はやがて上行性に拡大し、女性では骨盤内炎症へと波及していきます。
 女性の子宮頚管炎の場合、症状としては粘液性、膿性の分泌物がみられることがありますが、感染しても無症状の例が多くみられます。

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クラミジア性尿道炎(性器クラミジア感染症)

 性器クラミジア感染症は現在最も多い性感染症で、淋菌感染症と同様、若年層患者の増加が目立っています。
 また、無症候性感染例が多いことが特徴です。淋菌性尿道炎との合併も認められます。

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淋菌性尿道炎(淋菌感染症)の診断

淋菌性尿道炎の多くは、亀頭部、外尿道口の特徴的炎症所見と、膿性尿道分泌物の性状から視診による診断は容易です。
 淋菌性尿道炎の確定診断のための細菌学的診断は、尿道分泌物中の淋菌の確認で行われます。染色鏡検法、培養法、免疫学的検査法が用いられますが、最近は遺伝子診断法の応用が増えています。

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男性の淋菌性尿道炎(淋菌感染症)の症状

 男性の場合、淋菌は性行為により尿道に感染します。感染はやがて上行性に拡大し、男性では精巣上体炎、前立腺炎へと波及していきます。
 潜伏期間は短く感染後2-7日間で、男性では外尿道口の発赤、腫脹、膿性の尿道分泌物の大量の排泄が認められます。疼痛は激しく、強い排尿痛があります。
 淋菌性の咽頭炎、直腸炎もみられますがこれらの場合は、症状を示さない場合がほとんどです。

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淋菌性尿道炎(淋菌感染症)

 近年、淋菌感染症は増加の傾向を示し、特に感染者の若年化が進んでいます。
 男性における淋菌性尿道炎の増加の原因として問題になっているのは、性風俗店でのオーラルセックスによる感染者の増加です。現在では淋菌感染者の約半数がオーラルセックスによるとされています。
 これは、患者自身が口腔を介する感染を知らないこと、口腔内に淋菌を有するキャリアの自覚症状がほとんどないことが原因になっていると考えられます。

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泌尿器科領域の性感染症の現状

 厚生省感染症発生動向調査によると、調査対象となっている淋病様疾患、性器クラミジア症、性器ヘルペス、トリコモナス症、尖形コンジロームのうち、淋病様疾患、性器クラミジア症では発生数の増加が認められています。
 さらに近年では、性器クラミジア感染症や淋菌感染症の中で、無症候の患者が増加しています。

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